jr新幹線を利用した首都圏発・スノーボードツアーのすすめ

首都圏は距離的には長野・群馬・新潟の雪深い山からかなり離れた場所にあり、車やバスで現地に向かおうとすると相当な時間がかかるのが難点です。しかし最高時速が300km/hを超える日本の新幹線に乗ってしまえば到着するまであまり時間がかかりません。

そして、各スキー場に向かう新幹線ツアーが販売されていますが、いくつかおすすめの行き先をご紹介します。


バスツアーとの比較

日本は、大半の地域から何らかの移動手段にてスキー場に3時間以内でアクセスできる点が特徴で、特に新幹線を利用すると驚くほどの早さで到着します。そういった状況の中、jrグループ会社やそれ以外の旅行会社は毎年、新幹線を利用したスノーボードツアーを販売していて大人気となっています。

バスツアーに参加する場合、移動コストは新幹線ツアーより低額ながら所要時間は数倍になります。そのため、日帰りスノーボードだとツアー料金が安い一方で現地での滞在時間は短く、あまり長く滑っていられません。

一方、新幹線ツアーであれば所要時間が短い事に連動して日帰りでも現地で長く滑れますし、夕方に現地をあとにしたのち、ある程度早い時間に帰宅できます。

バスツアーで遠方に日帰りで行くとなると出発地点まで戻って来る時間が遅くなりますので、次の日に仕事が日曜日に参加するのは困難です。しかし、新幹線ツアーであれば遠くに日帰りで向かう場合でも帰りはそんなに遅くならないため、特に日曜日にスノーボードをしに行きたい場合に向いていると言えます。

そのため、バスで往復6時間かかるとしたら、特に一人で参加する場合は社内で退屈な時間を過ごさなくてはなりません。関連リンク|オリオンツアー - ゲレンデツアー

一方、新幹線で往復2時間から2時間半ならば、暇を持て余さずに済みます。

新幹線ツアーのコストとは?

バスと新幹線の運賃差に比例し、新幹線を利用するスノーボードツアーはバスツアーと比べてやや高額です。具体的には日帰りバスツアーだと5000円くらいで販売されているツアー商品があるものの、新幹線の日帰りツアーは安くても8000円台の料金設定となっています。

しかし、まずバスツアー利用時より現地に長く滞在していられるという意味でかなり高い付加価値があります。また、頻繁に行くような場合はコストの高さが気になると思いますが、たまに参加する程度であれば1シーズンあたりのコストはそんなに大した額にはなりません。

そういった意味で頻繁に滞在時間が短い日帰りバスツアーに参加するより、たまに新幹線ツアーに参加して長い滑走時間を確保するほうが賢いと言えるもしれません。

おすすめの目的地1「GALA湯沢」

新幹線を利用した首都圏からのスノーボードツアーの目的地として一番おすすめであるのは、GALA湯沢スキー場です。jrグループ直営のこのスキー場は冬季限定営業の新幹線駅・ガーラ湯沢駅直結であるのが最大の特徴で、駅からまったく歩く必要がありません。

さらに付近のスキー場とは違い、標高が低い場所ではなくゴンドラに乗ってアクセスする標高の高い場所にゲレンデがあります。そのため、12月初めのオープンから春までずっと天然雪での滑走ができますし、周囲のスキー場よりゲレンデからの景色が良好です。

具体的には周囲のスキー場は標高800m前後から400mあたりにゲレンデがあるのに対し、こちらのは標高約1200mから800mの場所にゲレンデがあります。越後湯沢駅周辺の温泉街からは距離がありますが、駅の建物内には「SPAガーラの湯」という温泉施設が存在し、水着で入れるプールも設けられています。

jrグループ直営のため、施設内には電子マネー(suica)対応の場所が多くてあまり現金が必要ない事もポイントです。肝心なツアー料金は安いプランだと平日は基本的に9000円未満となっています。

「スノーボードのツアーは泊まりのプランでゆっくりと楽しもう」

おすすめの目的地2「軽井沢プリンスホテルスキー場」

長野県の東端に位置する軽井沢町の軽井沢駅は東京駅からわずか約1時間で到着します。そして、こちらの駅の南口そばには軽井沢プリンスホテルスキー場という降雪機を活用して11月初めから営業をしているスキー場があって大人気です。

そんなに降雪量が多い地域ではないため、人工雪の上を滑る事になる期間が長いのが難点ですが、距離が近いためツアー料金はかなり安い料金設定となっています。そのため、日帰りツアーで出来るだけ長く滑走時間を確保したい場合にはおすすめです。

おすすめの目的地3「野沢温泉スキー場」

規模の大きい長野県北部の「野沢温泉スキー場」は少し前まで新幹線ではアクセスしづらいという問題を抱えていました。しかし、2015年に長野新幹線が北陸地方まで延伸されてスキー場の近くに北陸新幹線の飯山駅が出来た事により、大きく状況が変わります。

飯山駅と野沢温泉スキー場&温泉街を結ぶ「野沢温泉ライナー」という1日10本運行のバスができて、駅から25分でスキー場にアクセスできるようになりました。これにより、新幹線ツアーの行き先として人気がうなぎ上りで海外からも成田空港・東京駅を経てこのスキー場までやってくる人が急増中です。

東京駅から飯山駅までは1時間40分から50分で駅の階段を下りた場所にある野沢温泉ライナーにタイミングよく乗れても2時間半前後の時間がかかります。しかし、新幹線の往復券とリフト1日券がセットになった日帰りツアーは存在し、1万5000円ほどで販売されています。

PM4時頃にスキーを終えて16:50発の野沢温泉ライナーに乗れば17:15には飯山駅に到着し、18時過ぎの新幹線に乗れば20時には東京駅まで戻って来る事が可能です。

なお、帰りの野沢温泉ライナーは19時台まで出ていますので、次の日が仕事でないならば、最終便までの時間を現地で過ごしてみるのはどうでしょうか。このスキー場の隣には広大な温泉街が存在し、早朝から夜遅くまで誰でもわずかな料金で入れる外湯(公共浴場)が点在しています。

13箇所ある外湯はそれぞれデザイン・泉質・効能が違い、スキー・スノボ客の中には、外湯巡りを楽しみにしている人が多数存在します。

温泉街の中には和食系の店から外国人人気も高い洋食系の店まで幅広い飲食店が出店していますが、名物の野沢菜を提供している店に行ってみるのがおすすめです。ちなみに19時台のバス最終便で飯山駅に戻り、20:20の新幹線に乗車すれば22時前後には首都圏の駅(大宮・上野・東京)に到着します。

スキー場自体の魅力としては最長滑走距離が10000m(10km)とかなり長い事、コース数が多い事、雪質が極めて優れている点などが挙げられます。